本主题共有 10 条回复 | 回到顶部
#1 - 2008-9-14 11:00
#01
都心のきらびやかなレストランで働いていた23歳の料理人・江崎ヨシ夫(内博貴)。ショーアップされた派手なパフォーマンスがウリの今の仕事に疑問を感じた江崎が、「自分の働くべきところ」と選んだのは東京の下町にある「一升庵」という老舗料亭。
ところが、江崎の前に現われ「一升庵の女将」と名乗った女性は、二日酔いで酒の臭いをぷんぷんさせた若い女…。江崎は、その「おせんさん」こと、半田仙(蒼井優)がいまの一升庵の女将と知り「雇って損はさせない」からと頼み込み働くことを許される。
先代の時から一升庵に勤める仲居頭の浅井シズ(余貴美子)に案内された板場では、板長の藤城清二(杉本哲太)、二番板の留吉(向井理)、追い回しと呼ばれる雑用係の健太(奥村知史)が働いていた。そして、テル子(鈴木蘭々)、冬子(工藤里紗)、玉子(森田彩華)という3人の仲居が揃っている。そして、江崎が子供の頃に会ったことがある先代の女将・千代(由紀さおり)は、おせんにその座を譲った後、伊豆で悠々自適の隠居生活を楽しんでいるようであった。
料理の腕には自信満々の江崎だったが板場に入るやいなや、一番格下の雑用係を命じられてしまう。納得がいかないうえに、一升庵の料理のやり方といえば、セオリーとは全く異なりめちゃくちゃに見える。面取り、隠し包丁もせずに煮る大根、煮干のワタや頭を取らずに取るダシ。それこそが「一升庵の思想」というが江崎にはサッパリ…。
おせんとなじみの骨董屋・珍品堂さん(渡辺いっけい)に勧められて200万円もする信楽の水桶をぽーんと買い、平気で外に放置するおせん。“身ひとつで出直す”という江崎の言葉を素直に受け取り、持ってきた家財道具を勝手に売り払ってしまうおせん。客に豆腐の産地を聞かれても答えられないおせん。江崎はおせんの行動を、全く理解できない。本当に女将の風格があるのかも。しかも給料が月5万円と聞き文句たらたら。「一升庵に来たのは失敗だったかも…」
江崎は「憧れの一升庵はオレの幻想でした。ここにも本物はありませんでした」とおせんに告げ、早々に一升庵を出て行くのだった。
ある日おせんは、馴染み客のクッキングスクール校長・木下秀雄(松方弘樹)の頼みで、スーパースピード料理のカリスマと言われ、テレビでも活躍する料理研究家・桜井三千子(片桐はいり)と、料理対決をすることになってしまう。「料理は戦いじゃありませんよ」というおせん、ただ桜井の横でまかない料理を作るだけなら…と出演をOKしたのだ。
『木下クッキングスクール創立60周年記念イベント。家庭料理とまかない料理。スーパースピード料理研究家・桜井三千子VS一升庵女将・半田仙』
対決の日、調理室にはおせんが使ったこともない電子レンジ・ミキサー・フードプロセッサーなどの便利調理器具がたくさん。しかしおせんは包丁・まな板・雪平・宮島・焼き網と昔ながらの道具だけで料理をする。
その会場にフラリと現れた江崎は、おせんのつきそいで来ていたシズと一緒に観戦することに…。
料理対決の課題は『アフターホームパーティー』
前日の料理の残りのてんぷら・ロースカツ・ヒレカツをどのように料理するかというもの。
司会者に紹介されて登場した桜井はおしゃれなエプロン姿で、テキパキとフードプロセッサーや電子レンジを使いこなし、みるみると作業をすすめる。わずか6分で海老マヨネーズソースライスとカツ丼の2品が完成。
一方のおせんは割烹着姿で申し訳なさそうにしながら、桜井のスピィーディさに対しゆっくり、ゆっくりと料理を進める。おせんは、ヒレカツでソースカツ丼と海老天茶漬けを作るという。
白髪葱を切っていると、静まった会場におせんの葱を切っている音が心地よく響いている。そのノスタルジックな音に聞き入る会場の人々…。その姿はまるで、子供の頃みた、母のせつないくらい日常の姿…。
網焼きした海老のてんぷらを切ってお椀に入れる。丼によそったご飯に割り下で煮たヒレカツをのせ、白髪葱をのせる。海老のてんぷらには熱い煎茶をかけて、おせんもやっと2品を作り終える。
いざ、審査。審査員3名のうち2票が桜井とおせんに分けられる。木下校長は、結局甲乙付け難い…と両方の札を上げて勝負は引き分けに。このイベントのスポンサーでもある林(宅間孝行)に睨まれたからなのだが、本当は木下はおせんの料理に感激していたのである…。
イベントも終わり、誰も居なくなった調理室で江崎はおせんの作ったカツ丼を食べてみる。
「…」黙ってガツガツとそのカツ丼をほおばる江崎だった。
そこに現れた木下校長とシズの会話を聞き、おせんはアフターホームパーティというテーマを考え、深酒した相手のことを思い、卵やたまねぎを使わないさっぱりしたカツ丼を作ったことを知る。スピーディではないが、食べる人のことを思いやった料理だったのだと江崎は知るのだった。
おせんの心持ちに感じ入った江崎は一転、おせんに「もう一度一升庵で働かせて欲しい」と頼み込む。「でも、一升庵の女将なら、豆腐の産地くらい知ってても…」などと言いながら。
おせんは江崎を豆腐屋に連れて行き、豆腐の産地を知らなくても、豆腐をこさえる職人さんが信じられればいいのだと話すのだった。
「一升庵の料理は、手間を惜しまず、人を信じることから始まるんでやんすよ」
結局、再び一升庵に迎え入れられた江崎だったが、彼は忘れていた。
給料は5万円だってことを…。
都心のきらびやかなレストランで働いていた23歳の料理人・江崎ヨシ夫(内博貴)。ショーアップされた派手なパフォーマンスがウリの今の仕事に疑問を感じた江崎が、「自分の働くべきところ」と選んだのは東京の下町にある「一升庵」という老舗料亭。
ところが、江崎の前に現われ「一升庵の女将」と名乗った女性は、二日酔いで酒の臭いをぷんぷんさせた若い女…。江崎は、その「おせんさん」こと、半田仙(蒼井優)がいまの一升庵の女将と知り「雇って損はさせない」からと頼み込み働くことを許される。
先代の時から一升庵に勤める仲居頭の浅井シズ(余貴美子)に案内された板場では、板長の藤城清二(杉本哲太)、二番板の留吉(向井理)、追い回しと呼ばれる雑用係の健太(奥村知史)が働いていた。そして、テル子(鈴木蘭々)、冬子(工藤里紗)、玉子(森田彩華)という3人の仲居が揃っている。そして、江崎が子供の頃に会ったことがある先代の女将・千代(由紀さおり)は、おせんにその座を譲った後、伊豆で悠々自適の隠居生活を楽しんでいるようであった。
料理の腕には自信満々の江崎だったが板場に入るやいなや、一番格下の雑用係を命じられてしまう。納得がいかないうえに、一升庵の料理のやり方といえば、セオリーとは全く異なりめちゃくちゃに見える。面取り、隠し包丁もせずに煮る大根、煮干のワタや頭を取らずに取るダシ。それこそが「一升庵の思想」というが江崎にはサッパリ…。
おせんとなじみの骨董屋・珍品堂さん(渡辺いっけい)に勧められて200万円もする信楽の水桶をぽーんと買い、平気で外に放置するおせん。“身ひとつで出直す”という江崎の言葉を素直に受け取り、持ってきた家財道具を勝手に売り払ってしまうおせん。客に豆腐の産地を聞かれても答えられないおせん。江崎はおせんの行動を、全く理解できない。本当に女将の風格があるのかも。しかも給料が月5万円と聞き文句たらたら。「一升庵に来たのは失敗だったかも…」
江崎は「憧れの一升庵はオレの幻想でした。ここにも本物はありませんでした」とおせんに告げ、早々に一升庵を出て行くのだった。
ある日おせんは、馴染み客のクッキングスクール校長・木下秀雄(松方弘樹)の頼みで、スーパースピード料理のカリスマと言われ、テレビでも活躍する料理研究家・桜井三千子(片桐はいり)と、料理対決をすることになってしまう。「料理は戦いじゃありませんよ」というおせん、ただ桜井の横でまかない料理を作るだけなら…と出演をOKしたのだ。
『木下クッキングスクール創立60周年記念イベント。家庭料理とまかない料理。スーパースピード料理研究家・桜井三千子VS一升庵女将・半田仙』
対決の日、調理室にはおせんが使ったこともない電子レンジ・ミキサー・フードプロセッサーなどの便利調理器具がたくさん。しかしおせんは包丁・まな板・雪平・宮島・焼き網と昔ながらの道具だけで料理をする。
その会場にフラリと現れた江崎は、おせんのつきそいで来ていたシズと一緒に観戦することに…。
料理対決の課題は『アフターホームパーティー』
前日の料理の残りのてんぷら・ロースカツ・ヒレカツをどのように料理するかというもの。
司会者に紹介されて登場した桜井はおしゃれなエプロン姿で、テキパキとフードプロセッサーや電子レンジを使いこなし、みるみると作業をすすめる。わずか6分で海老マヨネーズソースライスとカツ丼の2品が完成。
一方のおせんは割烹着姿で申し訳なさそうにしながら、桜井のスピィーディさに対しゆっくり、ゆっくりと料理を進める。おせんは、ヒレカツでソースカツ丼と海老天茶漬けを作るという。
白髪葱を切っていると、静まった会場におせんの葱を切っている音が心地よく響いている。そのノスタルジックな音に聞き入る会場の人々…。その姿はまるで、子供の頃みた、母のせつないくらい日常の姿…。
網焼きした海老のてんぷらを切ってお椀に入れる。丼によそったご飯に割り下で煮たヒレカツをのせ、白髪葱をのせる。海老のてんぷらには熱い煎茶をかけて、おせんもやっと2品を作り終える。
いざ、審査。審査員3名のうち2票が桜井とおせんに分けられる。木下校長は、結局甲乙付け難い…と両方の札を上げて勝負は引き分けに。このイベントのスポンサーでもある林(宅間孝行)に睨まれたからなのだが、本当は木下はおせんの料理に感激していたのである…。
イベントも終わり、誰も居なくなった調理室で江崎はおせんの作ったカツ丼を食べてみる。
「…」黙ってガツガツとそのカツ丼をほおばる江崎だった。
そこに現れた木下校長とシズの会話を聞き、おせんはアフターホームパーティというテーマを考え、深酒した相手のことを思い、卵やたまねぎを使わないさっぱりしたカツ丼を作ったことを知る。スピーディではないが、食べる人のことを思いやった料理だったのだと江崎は知るのだった。
おせんの心持ちに感じ入った江崎は一転、おせんに「もう一度一升庵で働かせて欲しい」と頼み込む。「でも、一升庵の女将なら、豆腐の産地くらい知ってても…」などと言いながら。
おせんは江崎を豆腐屋に連れて行き、豆腐の産地を知らなくても、豆腐をこさえる職人さんが信じられればいいのだと話すのだった。
「一升庵の料理は、手間を惜しまず、人を信じることから始まるんでやんすよ」
結局、再び一升庵に迎え入れられた江崎だったが、彼は忘れていた。
給料は5万円だってことを…。
#2 - 2008-9-14 11:05
#02
結局一升庵に戻ってきた江崎(内博貴)だったが、板前からは程遠い雑用ばかりを押し付けられ、おせん(蒼井優)にお茶を淹れてほしいと頼まれて淹れてみても「まずい」「おちゃっぱさんがかわいそう」とさんざん。「月給5万でそこまで出来るか!」と不満を爆発させているところに、先代女将の半田千代(由紀さおり)が現れた。
女将業をおせんに譲り、南伊豆で隠居しているはずの千代の出現に、おせんをはじめ一升庵の面々も大慌て。そう、千代は「千成のゴッドマザー」とも言われ、一升庵の面々はもちろん町の人々も頭が上がらないという存在なのだ。特に「人を見る目」がすごいと言われる千代は、おせんに「なんであんなバカに5万も払ってるんだ」と江崎をけなす。
千代が今回一升庵にやって来た理由は毎年恒例の味噌作りを次の定休日にやろうということだった。おせんは今年の味噌作りは江崎に頑張ってもらうと宣言。「今年の味噌はヨっちゃんさん印ってことで」と微笑むおせんに江崎は「?」手作り味噌を作る作業が、どれだけ手間のかかることかを江崎は知らなかったのである。
ある日、江崎は一升庵の客として訪れていた高校の先輩・岡本(岡田義徳)とばったり出会う。給料5万円でこき使われている愚痴をこぼしながら岡本と飲む江崎、手作り味噌の話をすると一日3食おいしい賄いが食べられるんだからいいじゃないかと笑われる。
そう、岡本は結婚してはいるがお互い仕事が忙しく、家計も家事も五分五分というルールで、妻(佐藤仁美)と一緒に食事を取る習慣もなくなっていたのだ…。毎年祖母から送られてくる手作り味噌も腐らせてしまうばかり…。それは、祖母と祖父が毎年仲良く作る味噌だった…。
江崎は連日おせんとともに、味噌の材料にする大豆をよりわける作業に徹夜であけくれていた。
必死でよりわけたつもりだったのに、おせんにやり直しを命じられた江崎は「あんたは食い物には優しいけど、俺には全然思いやりがない!」と言い放ちまたもや一升庵を飛び出してしまう。
江崎不在のまま迎えた味噌仕込みの当日、一升庵には岡本が「味噌作りを見学させて欲しい」と現れた…。
江崎は飛び出した手前、陰からそっとみんなの様子を見ている。茹でた大豆をワラジをはいてつぶすのが一升庵流の味噌作り。皆の楽しそうな様子を羨ましそうに見ている江崎の前に千代がやってくる。おせんが厳しく江崎に豆の選別を命じたのは、今年の味噌を「ヨっちゃんさん印」の味噌にしたいというおせんの思いからだったことを教える千代。「履いて飛び込んでいきゃあいい」江崎にワラジを渡し、みんなの輪の中へ飛びこんで行くようにと笑う千代。
江崎はおせんにもう一度、店に戻りたいと頭を下げる。雑用しかやらせてもらえなくても、美味しい一升庵の賄いが食べられるなら自分は世界一幸せな給料5万です!と…。
仲の良い一升庵の皆を見ていた岡本に、千代は、皆で苦労して作った味噌を皆で食べて仲が悪くなるなんて理屈はないと語る。その言葉を聞いた岡本はおせんに味噌汁の作り方を教えてくれと頼む。おせんは、手作り味噌だからこそおいしい「鍋焼き味噌汁」を教え、岡本は妻のためにその味噌汁を拵えるのだった。
そして妻に一緒に買い物をして、料理して、一緒に食べよう。失敗しても、一緒に失敗しよう。それが本当の五分五分。分ける事ではなく分かち合う事が二人には必要だったのだと語り、二人は冷めた関係を改める…。
味噌作りを終えた千代を見送るおせんに、千代は江崎を雇ったことも「いいんじゃないか。あんたはあんたのやり方で…」と言い残し笑顔で去っていく。
結局一升庵に戻ってきた江崎(内博貴)だったが、板前からは程遠い雑用ばかりを押し付けられ、おせん(蒼井優)にお茶を淹れてほしいと頼まれて淹れてみても「まずい」「おちゃっぱさんがかわいそう」とさんざん。「月給5万でそこまで出来るか!」と不満を爆発させているところに、先代女将の半田千代(由紀さおり)が現れた。
女将業をおせんに譲り、南伊豆で隠居しているはずの千代の出現に、おせんをはじめ一升庵の面々も大慌て。そう、千代は「千成のゴッドマザー」とも言われ、一升庵の面々はもちろん町の人々も頭が上がらないという存在なのだ。特に「人を見る目」がすごいと言われる千代は、おせんに「なんであんなバカに5万も払ってるんだ」と江崎をけなす。
千代が今回一升庵にやって来た理由は毎年恒例の味噌作りを次の定休日にやろうということだった。おせんは今年の味噌作りは江崎に頑張ってもらうと宣言。「今年の味噌はヨっちゃんさん印ってことで」と微笑むおせんに江崎は「?」手作り味噌を作る作業が、どれだけ手間のかかることかを江崎は知らなかったのである。
ある日、江崎は一升庵の客として訪れていた高校の先輩・岡本(岡田義徳)とばったり出会う。給料5万円でこき使われている愚痴をこぼしながら岡本と飲む江崎、手作り味噌の話をすると一日3食おいしい賄いが食べられるんだからいいじゃないかと笑われる。
そう、岡本は結婚してはいるがお互い仕事が忙しく、家計も家事も五分五分というルールで、妻(佐藤仁美)と一緒に食事を取る習慣もなくなっていたのだ…。毎年祖母から送られてくる手作り味噌も腐らせてしまうばかり…。それは、祖母と祖父が毎年仲良く作る味噌だった…。
江崎は連日おせんとともに、味噌の材料にする大豆をよりわける作業に徹夜であけくれていた。
必死でよりわけたつもりだったのに、おせんにやり直しを命じられた江崎は「あんたは食い物には優しいけど、俺には全然思いやりがない!」と言い放ちまたもや一升庵を飛び出してしまう。
江崎不在のまま迎えた味噌仕込みの当日、一升庵には岡本が「味噌作りを見学させて欲しい」と現れた…。
江崎は飛び出した手前、陰からそっとみんなの様子を見ている。茹でた大豆をワラジをはいてつぶすのが一升庵流の味噌作り。皆の楽しそうな様子を羨ましそうに見ている江崎の前に千代がやってくる。おせんが厳しく江崎に豆の選別を命じたのは、今年の味噌を「ヨっちゃんさん印」の味噌にしたいというおせんの思いからだったことを教える千代。「履いて飛び込んでいきゃあいい」江崎にワラジを渡し、みんなの輪の中へ飛びこんで行くようにと笑う千代。
江崎はおせんにもう一度、店に戻りたいと頭を下げる。雑用しかやらせてもらえなくても、美味しい一升庵の賄いが食べられるなら自分は世界一幸せな給料5万です!と…。
仲の良い一升庵の皆を見ていた岡本に、千代は、皆で苦労して作った味噌を皆で食べて仲が悪くなるなんて理屈はないと語る。その言葉を聞いた岡本はおせんに味噌汁の作り方を教えてくれと頼む。おせんは、手作り味噌だからこそおいしい「鍋焼き味噌汁」を教え、岡本は妻のためにその味噌汁を拵えるのだった。
そして妻に一緒に買い物をして、料理して、一緒に食べよう。失敗しても、一緒に失敗しよう。それが本当の五分五分。分ける事ではなく分かち合う事が二人には必要だったのだと語り、二人は冷めた関係を改める…。
味噌作りを終えた千代を見送るおせんに、千代は江崎を雇ったことも「いいんじゃないか。あんたはあんたのやり方で…」と言い残し笑顔で去っていく。
#3 - 2008-9-14 11:06
#03
「一升庵名物 とろろめし」ののぼりを店前にたてる仲居たちとおせん(蒼井優)。誰も、なぜとろろ飯だけのぼりを立てるのか、理由は知らない。
ある日江崎(内博貴)は飲み屋で元板前だという静岡なまりの男(西村雅彦)に出会う。「タコ引きの竜」と名乗るその男は、江崎が一升庵で働いていることを話すと、江崎に飲み代を押し付けて逃げてしまう。「一升庵のヤツは俺におごって当然なんだ!」と。
江崎が翌日、その男のことをみんなに話していると清二(杉本哲太)は顔色を変える。おせんは千代(由紀さおり)にその竜を知っているかと尋ねるが、理由は教えてくれない。
おせんは、江崎に頼んで「タコ引きの竜」に会いに行く。
江崎とともにタコ引きの竜を探し出したおせんは、1枚の写真を竜に見せる。若き日の千代と竜が客と一緒に笑顔で映っている写真…。おせんは竜の写った写真が他の写真とは別に保存されていたことから、この人が自分の父親では?と子供の頃から思っていたと言うのだ。竜は、それを聞いて、一升庵の看板だった自分と跡とり娘の恋は無い話ではないとニヤリ。しかし「じゃ、どうして板長にならなかったんですか」と聞かれ、腕を怪我して包丁を握れなくなった自分を、千代は放り出したうえ、弟分の清二を板長にしてメンツもボロボロにされた・・・と竜は語る。
「なにかわっちにできることがあるなら言ってください」おせんの言葉に、竜は「うまい酒を死ぬまで飲ましてくれ」と答えるのだった。
約束を果たすため、おせんと竜が一緒に飲んでいる所に千代がやってきた。千代は竜に向かって「あんたと私の間にどうやったら子供が生まれるんだよ」とおせんを騙して酒を飲んでいる事を怒るが、竜は「あんたが俺にした事はこんなもんじゃすまねえ!」と言い返し去っていく。
おせんは、実は竜が父親ではないことには気付いていたが、千代がしたことのお詫びのつもりで会っていたのだという。どうして包丁を握れなくなったからと竜を放りだしたんだ、働く人を幸せに出来ない女将なんて…と言いかけるおせんに千代は「暖簾を守るってのはままごとじゃないんだ」とピシャリ。
シズ(余 貴美子)が、おせんに本当のいきさつを語る。当時の竜は包丁の技ばかりに気を使う料理人だったと。店の危機を感じていた千代はニ番板の清二を板長に任命し、「包丁の技は第二義。客の魂に伝わる味を第一義とする」と宣言。竜がケガをして包丁を握れなくなったのは、その後やけになって飲み屋でケンカしたからなのだと。
全てを知ったおせんは竜を一升庵に招待し「一升庵で最も愛されている料理です」と、とろろ飯を出す。実はこのとろろ飯は、竜が一升庵にいたとき弟弟子・清二の為に賄いとして作った料理。この味を忘れられなかった清二がとろろ飯を作り、千代が看板料理にすると宣言したのだ。そして、のぼりを出すよう指示したのだと…。そして、このとろろ飯はいまやまごうことなき一升庵の看板料理。おせんは、一升庵全員を揃え「素晴らしいとろろ飯を残してくれた事に感謝します」と頭を下げるのだった。
竜を店先で送り出しているところに、屋台を引いた千代が現れる。のぼりを屋台にかけ、商売の足しになるなら使ってくれと竜に渡す。のぼりは、竜のためにかけられていたものだったのだ。意地っ張りの竜が、一升庵に戻ってこれるようにと。
給料5万で一升庵で働くのはカンベンだと笑う竜は「自分の料理を看板にしてくれてありがとう」そういってのぼりをかけた屋台を引きながら一升庵をあとにする…。
「一升庵名物 とろろめし」ののぼりを店前にたてる仲居たちとおせん(蒼井優)。誰も、なぜとろろ飯だけのぼりを立てるのか、理由は知らない。
ある日江崎(内博貴)は飲み屋で元板前だという静岡なまりの男(西村雅彦)に出会う。「タコ引きの竜」と名乗るその男は、江崎が一升庵で働いていることを話すと、江崎に飲み代を押し付けて逃げてしまう。「一升庵のヤツは俺におごって当然なんだ!」と。
江崎が翌日、その男のことをみんなに話していると清二(杉本哲太)は顔色を変える。おせんは千代(由紀さおり)にその竜を知っているかと尋ねるが、理由は教えてくれない。
おせんは、江崎に頼んで「タコ引きの竜」に会いに行く。
江崎とともにタコ引きの竜を探し出したおせんは、1枚の写真を竜に見せる。若き日の千代と竜が客と一緒に笑顔で映っている写真…。おせんは竜の写った写真が他の写真とは別に保存されていたことから、この人が自分の父親では?と子供の頃から思っていたと言うのだ。竜は、それを聞いて、一升庵の看板だった自分と跡とり娘の恋は無い話ではないとニヤリ。しかし「じゃ、どうして板長にならなかったんですか」と聞かれ、腕を怪我して包丁を握れなくなった自分を、千代は放り出したうえ、弟分の清二を板長にしてメンツもボロボロにされた・・・と竜は語る。
「なにかわっちにできることがあるなら言ってください」おせんの言葉に、竜は「うまい酒を死ぬまで飲ましてくれ」と答えるのだった。
約束を果たすため、おせんと竜が一緒に飲んでいる所に千代がやってきた。千代は竜に向かって「あんたと私の間にどうやったら子供が生まれるんだよ」とおせんを騙して酒を飲んでいる事を怒るが、竜は「あんたが俺にした事はこんなもんじゃすまねえ!」と言い返し去っていく。
おせんは、実は竜が父親ではないことには気付いていたが、千代がしたことのお詫びのつもりで会っていたのだという。どうして包丁を握れなくなったからと竜を放りだしたんだ、働く人を幸せに出来ない女将なんて…と言いかけるおせんに千代は「暖簾を守るってのはままごとじゃないんだ」とピシャリ。
シズ(余 貴美子)が、おせんに本当のいきさつを語る。当時の竜は包丁の技ばかりに気を使う料理人だったと。店の危機を感じていた千代はニ番板の清二を板長に任命し、「包丁の技は第二義。客の魂に伝わる味を第一義とする」と宣言。竜がケガをして包丁を握れなくなったのは、その後やけになって飲み屋でケンカしたからなのだと。
全てを知ったおせんは竜を一升庵に招待し「一升庵で最も愛されている料理です」と、とろろ飯を出す。実はこのとろろ飯は、竜が一升庵にいたとき弟弟子・清二の為に賄いとして作った料理。この味を忘れられなかった清二がとろろ飯を作り、千代が看板料理にすると宣言したのだ。そして、のぼりを出すよう指示したのだと…。そして、このとろろ飯はいまやまごうことなき一升庵の看板料理。おせんは、一升庵全員を揃え「素晴らしいとろろ飯を残してくれた事に感謝します」と頭を下げるのだった。
竜を店先で送り出しているところに、屋台を引いた千代が現れる。のぼりを屋台にかけ、商売の足しになるなら使ってくれと竜に渡す。のぼりは、竜のためにかけられていたものだったのだ。意地っ張りの竜が、一升庵に戻ってこれるようにと。
給料5万で一升庵で働くのはカンベンだと笑う竜は「自分の料理を看板にしてくれてありがとう」そういってのぼりをかけた屋台を引きながら一升庵をあとにする…。
#4 - 2008-9-14 11:08
#04
営業終了後の一升庵メンバーたち。町内会の集まりに出かけたおせん(蒼井優)と、清二(杉本哲太)以外のみんなですき焼きを食べに行くことになった。江崎(内博貴)が、なんで一升庵には献立に鍋がないんだ?と疑問に思っているところに珍品堂さん(渡辺いっけい)が台場建二(大泉洋)という男を連れてやってきた。
台場は「すき焼きは不細工な料理」と言い切り、肉を食べるならステーキが一番、などとなごんでいた場を荒らし去っていく。
その台場が林(宅間孝行)とともに一升庵にやってきた。台場は実はビル開発プランナーで、一升庵の2号店を出さないかと提案する。
「2号店ができればオレも包丁くらい握れるようになるかも…!」淡い夢を抱く江崎だったが、おせんとともに話を聞いた清二は「店の味は、料理人の腕だけとは限りませんので…」と言い置き、ピシャリとその話を断る。
林は江崎に「本物へのこだわりもいいが、時代に乗っていかないと2号店どころじゃない。この店もなくなっちまうかもしれないぞ」と言い残し一升庵をあとにする。
珍しく熱を出し床に伏したおせんは、2号店を出すべきかどうかひそかに悩んでいた。そして一升庵の将来の行く末を…。
あきらめきれない台場は「それでは客として」と一升庵に上がりこむ。清二の料理を食べ満足する台場だったが、清二に「今夜の料理は本当の一升庵の料理ではない」と再びナゾの言葉を投げかけられる。
一方江崎は、自分なりに一升庵が時代に乗り遅れてなくなるようなことがあっては困ると考え、おせんを台場と林がプロデュースした商業施設を見せに行こうと誘い出すが、留吉に見つかり失敗。
「このままってわけには行きませんから」と、おせんは江崎に台場たちを一升庵に招待するよう命じる。
おせんが台場たちをもてなすために用意したのは「すき焼き」。
台場は「肉はやっぱりすき焼きではなくステーキ」と言い切っていた男。一升庵の品書きにもなく、誰もおせんの作ったすき焼きを食べたことがないというが…。
おせんは、牛のモモ肉のかたまりを土鍋でふっくらと焼き上げた「特製すき焼き鍋ならぬ土鍋焼き」を台場の目の前で披露する。驚愕する台場と林。続けざまにあざやかな手つきですき焼きを食べさせてくれるおせんを見て、台場はやっと清二の言葉の意味を理解するのだった。
このすき焼きは、おせんがつきっきりでないと完成しない。ほかの料理でも同じこと。2号店を出すなら、おせんがもう一人いないと成立しないのだ…。
全てを合点して、一升庵の2号店出店をあきらめる台場。
しかし、台場はおせんを呼び出し、自分のプロデュースした商業施設を見せながら語る。
「この時代に一升庵のような店が今のままのやり方で残っていくのは大変だと思いますよ。あなたにも、それはわかってるんじゃないですか?」
その夜、ほろ酔い加減のおせんに江崎は無邪気に言う。
「一升庵に2号店なんか必要ない。おせんさんがいなきゃ一升庵は成立しない。オレはおせんさんにどこまでもついていきます!」と。
おせんは微笑み、月を見上げる…。
営業終了後の一升庵メンバーたち。町内会の集まりに出かけたおせん(蒼井優)と、清二(杉本哲太)以外のみんなですき焼きを食べに行くことになった。江崎(内博貴)が、なんで一升庵には献立に鍋がないんだ?と疑問に思っているところに珍品堂さん(渡辺いっけい)が台場建二(大泉洋)という男を連れてやってきた。
台場は「すき焼きは不細工な料理」と言い切り、肉を食べるならステーキが一番、などとなごんでいた場を荒らし去っていく。
その台場が林(宅間孝行)とともに一升庵にやってきた。台場は実はビル開発プランナーで、一升庵の2号店を出さないかと提案する。
「2号店ができればオレも包丁くらい握れるようになるかも…!」淡い夢を抱く江崎だったが、おせんとともに話を聞いた清二は「店の味は、料理人の腕だけとは限りませんので…」と言い置き、ピシャリとその話を断る。
林は江崎に「本物へのこだわりもいいが、時代に乗っていかないと2号店どころじゃない。この店もなくなっちまうかもしれないぞ」と言い残し一升庵をあとにする。
珍しく熱を出し床に伏したおせんは、2号店を出すべきかどうかひそかに悩んでいた。そして一升庵の将来の行く末を…。
あきらめきれない台場は「それでは客として」と一升庵に上がりこむ。清二の料理を食べ満足する台場だったが、清二に「今夜の料理は本当の一升庵の料理ではない」と再びナゾの言葉を投げかけられる。
一方江崎は、自分なりに一升庵が時代に乗り遅れてなくなるようなことがあっては困ると考え、おせんを台場と林がプロデュースした商業施設を見せに行こうと誘い出すが、留吉に見つかり失敗。
「このままってわけには行きませんから」と、おせんは江崎に台場たちを一升庵に招待するよう命じる。
おせんが台場たちをもてなすために用意したのは「すき焼き」。
台場は「肉はやっぱりすき焼きではなくステーキ」と言い切っていた男。一升庵の品書きにもなく、誰もおせんの作ったすき焼きを食べたことがないというが…。
おせんは、牛のモモ肉のかたまりを土鍋でふっくらと焼き上げた「特製すき焼き鍋ならぬ土鍋焼き」を台場の目の前で披露する。驚愕する台場と林。続けざまにあざやかな手つきですき焼きを食べさせてくれるおせんを見て、台場はやっと清二の言葉の意味を理解するのだった。
このすき焼きは、おせんがつきっきりでないと完成しない。ほかの料理でも同じこと。2号店を出すなら、おせんがもう一人いないと成立しないのだ…。
全てを合点して、一升庵の2号店出店をあきらめる台場。
しかし、台場はおせんを呼び出し、自分のプロデュースした商業施設を見せながら語る。
「この時代に一升庵のような店が今のままのやり方で残っていくのは大変だと思いますよ。あなたにも、それはわかってるんじゃないですか?」
その夜、ほろ酔い加減のおせんに江崎は無邪気に言う。
「一升庵に2号店なんか必要ない。おせんさんがいなきゃ一升庵は成立しない。オレはおせんさんにどこまでもついていきます!」と。
おせんは微笑み、月を見上げる…。
#5 - 2008-9-14 11:17
#05
一升庵にすっかりなじみ、俄然はりきる江崎(内博貴)。はりきり過ぎて、おせん(蒼井優)が大事にしている皿を割ってしまった。しかし、そこに大きな地震がおき、地震のせいで割れたということになってしまう。
自分が割ったと言い出せない江崎が悩む中、女大工の丁子(もたいまさこ)が一升庵の屋根などを点検しに来てくれていた。丁子のひいじいさんは、名工と謳われた大工。彼女はその跡を継ぎ、ひいじいさんの建てた家を仕立て直しすることが目標と江崎に語る。
そこに木下校長(松方弘樹)がおせんを訪ねてくる。木下の娘・カンナ(佐田真由美)一家が東京に転勤になり一緒に暮らすことになったのだが、丁子のひいじいさんが建てた木下の家を壊し、新築の2世帯に立て直すと娘が主張しているというのだ。古い家を守りたいと思う木下だったが、娘のいうことにはかなわないから、おせんから説得してもらえないかという。
しかしカンナは、丁子のところよりも安くて早くキレイな家ができる住宅メーカーがいいに決まっていると考えを変えない。その住宅メーカーは、きれいなパンフレットや巧みな営業で仕事をとるが、見積もりはあくまで見積もり。オプションで値段を上乗せしていき、手抜きも当たり前というやり方の会社だった。
家を壊して新築すると聞いた丁子は、木下ともケンカをし「悪徳業者にひいじいさんの家を壊されてたまるか」と住宅メーカー・帝都ホームズに直談判に出向くが営業マンの郷田(升毅)と翼山(岡本光太郎)に「時代遅れの大工は、時代遅れの家とともにぶち壊される運命なんだよ!」と一蹴される。
「あたしみたいな人間は、もう世の中にはいらないのかもしれないね…」
ショックを受ける丁子を見て、おせんは立ち上がる…!
「わっちの柄にもないことでやんすが、いちかばちかやらせてください」
一升庵メンバーが驚くおせんの作戦とは…。
木下とカンナ、帝都ホームズの郷田・翼山が新築工事の契約を交わすため、一升庵にやってきた。
常連の木下でさえ見たことがないというきれいなお品書き。そこに書かれた献立にははっきりとした安い値段。運ばれる品々は、すばらしい名陶に盛られ運ばれてくる。お造りを頼んだ郷田は、醤油がないことに気付き「醤油をいただけますか?」と頼むが、木下はいつもと違う一升庵を感じはじめていた…。
帝都ホームズの2人は、さすが一升庵!さすが一流!と喜んで食事を終え契約を運ぼうとするが、おせんは割って入り、勘定書を差し出す。そこには15万円の請求が…!
品書きと余りにも違う高値に驚く2人におせんは、隣の間のふすまを開ける。そこには、スーパーで買ってきたお惣菜やデザートを盛り付けている板前たちがいた。それを見て、惣菜や刺身に金が払えるか!と激怒する帝都ホームズの2人。
おせんは「スーパーで売っている金額に、商店街までの足代、板前たちの盛り付け代、器は初代伊万里青磁をはじめ、名陶ばかり。その使用料、仲居の人件費をを含めるとこの値段。」さらに二人を見据えて「きれいなお品書きで客の目を欺き、その気にさせ、いろいろ付けて何倍もの請求を出す。そのまんまあなた方の商売でしょう!」と一喝!ひるむ2人をよそに、おせんはカンナに向き直ると改めて、新築をもう一度考え直してほしいと頼む。カンナは、そんなおせんに感じ入り「わかったわ」と返事をするのだった。
一件落着となったところで、江崎はみんなに皿を割ったのは自分だと正直に話し、割れた皿のかけらを差し出す。おせんは割れたお皿のカケラを「探してたんです」と笑って受け取り、「金継ぎ」という技法で割れた皿を修復する。一度割れたものを金継ぎで修復することは、陶器の格をあげることでもあるのだ。
一升庵に木下と丁子を招待し仲直りさせると、金継ぎしたお皿で料理を出すおせん。「割れて、くっついて、新しい器に生まれ変わったでやんす。」
木下と丁子の仲もしかり…。満足そうに料理を見つめる江崎。
木下と丁子の笑顔。そして、一升庵のみんなの笑顔。
時代を継いで、大切にされているものたちに囲まれて…。
一升庵にすっかりなじみ、俄然はりきる江崎(内博貴)。はりきり過ぎて、おせん(蒼井優)が大事にしている皿を割ってしまった。しかし、そこに大きな地震がおき、地震のせいで割れたということになってしまう。
自分が割ったと言い出せない江崎が悩む中、女大工の丁子(もたいまさこ)が一升庵の屋根などを点検しに来てくれていた。丁子のひいじいさんは、名工と謳われた大工。彼女はその跡を継ぎ、ひいじいさんの建てた家を仕立て直しすることが目標と江崎に語る。
そこに木下校長(松方弘樹)がおせんを訪ねてくる。木下の娘・カンナ(佐田真由美)一家が東京に転勤になり一緒に暮らすことになったのだが、丁子のひいじいさんが建てた木下の家を壊し、新築の2世帯に立て直すと娘が主張しているというのだ。古い家を守りたいと思う木下だったが、娘のいうことにはかなわないから、おせんから説得してもらえないかという。
しかしカンナは、丁子のところよりも安くて早くキレイな家ができる住宅メーカーがいいに決まっていると考えを変えない。その住宅メーカーは、きれいなパンフレットや巧みな営業で仕事をとるが、見積もりはあくまで見積もり。オプションで値段を上乗せしていき、手抜きも当たり前というやり方の会社だった。
家を壊して新築すると聞いた丁子は、木下ともケンカをし「悪徳業者にひいじいさんの家を壊されてたまるか」と住宅メーカー・帝都ホームズに直談判に出向くが営業マンの郷田(升毅)と翼山(岡本光太郎)に「時代遅れの大工は、時代遅れの家とともにぶち壊される運命なんだよ!」と一蹴される。
「あたしみたいな人間は、もう世の中にはいらないのかもしれないね…」
ショックを受ける丁子を見て、おせんは立ち上がる…!
「わっちの柄にもないことでやんすが、いちかばちかやらせてください」
一升庵メンバーが驚くおせんの作戦とは…。
木下とカンナ、帝都ホームズの郷田・翼山が新築工事の契約を交わすため、一升庵にやってきた。
常連の木下でさえ見たことがないというきれいなお品書き。そこに書かれた献立にははっきりとした安い値段。運ばれる品々は、すばらしい名陶に盛られ運ばれてくる。お造りを頼んだ郷田は、醤油がないことに気付き「醤油をいただけますか?」と頼むが、木下はいつもと違う一升庵を感じはじめていた…。
帝都ホームズの2人は、さすが一升庵!さすが一流!と喜んで食事を終え契約を運ぼうとするが、おせんは割って入り、勘定書を差し出す。そこには15万円の請求が…!
品書きと余りにも違う高値に驚く2人におせんは、隣の間のふすまを開ける。そこには、スーパーで買ってきたお惣菜やデザートを盛り付けている板前たちがいた。それを見て、惣菜や刺身に金が払えるか!と激怒する帝都ホームズの2人。
おせんは「スーパーで売っている金額に、商店街までの足代、板前たちの盛り付け代、器は初代伊万里青磁をはじめ、名陶ばかり。その使用料、仲居の人件費をを含めるとこの値段。」さらに二人を見据えて「きれいなお品書きで客の目を欺き、その気にさせ、いろいろ付けて何倍もの請求を出す。そのまんまあなた方の商売でしょう!」と一喝!ひるむ2人をよそに、おせんはカンナに向き直ると改めて、新築をもう一度考え直してほしいと頼む。カンナは、そんなおせんに感じ入り「わかったわ」と返事をするのだった。
一件落着となったところで、江崎はみんなに皿を割ったのは自分だと正直に話し、割れた皿のかけらを差し出す。おせんは割れたお皿のカケラを「探してたんです」と笑って受け取り、「金継ぎ」という技法で割れた皿を修復する。一度割れたものを金継ぎで修復することは、陶器の格をあげることでもあるのだ。
一升庵に木下と丁子を招待し仲直りさせると、金継ぎしたお皿で料理を出すおせん。「割れて、くっついて、新しい器に生まれ変わったでやんす。」
木下と丁子の仲もしかり…。満足そうに料理を見つめる江崎。
木下と丁子の笑顔。そして、一升庵のみんなの笑顔。
時代を継いで、大切にされているものたちに囲まれて…。
#6 - 2008-9-14 11:19
#06
おせん(蒼井優)に連れられて、江崎(内博貴)は今日も大荷物でお買い物。商店街の洋食屋の前で、デート?をしている冬子(工藤里紗)を発見。ハンバーグを食べにきたとごまかす冬子。おせんはデートよりもハンバーグがうらやましいと微笑む。意外にもハンバーグはおせんの好物だという。
そんなある日、おせんにお見合い話が!
相手は、千堂保(小泉孝太郎)という日本美術史が専門の大学准教授。文武両道、家柄も容姿も文句なしの人物だ。
「わっちは一升庵の女将ですから…」と躊躇するおせんにシズ(余貴美子)は「まだ23歳なんですから、普通の女の子らしく楽しめばいいじゃないですか」と背中を押され、結局千堂と会うことに。
会ってみると、千堂は非常にハッキリと物を言う人物。お見合いのために訪れた和食屋では「料理がなっていない!」と店長を叱り付けおせんを連れて出てしまう。帰り道、千堂はおせんに美味しいと評判のパンをプレゼントしてくれた。おせんは、何事もハッキリ物を言い、熱く正直な千堂ともう少し会ってみようと考えるのだった。
お見合いの1日、清二や留吉の心配をよそに「楽しかった!」と帰ってくるおせん。翌日は、千堂にもらったパンをメインに洋食のまかないを作るおせん。
留吉(向井理)は、おせんをそうさせる千堂がどんな人物なのか気になって仕方が無い。悪いヤツであってほしいとさえ願い、江崎を連れ、おせんとのデートを偵察することに。しかし、千堂が思った以上にイイ奴だと気付き複雑な表情を見せる。
そんな中、千堂は、女将姿のおせんを見てみたいと言い出した。
おせんは、一升庵のいつものもてなしとなんら変わることもなく千堂を迎える。
しかし、千堂はそのもてなしと味に感動。さらには、箸まで自分の手の大きさに合わせて手作りされているという心遣いに感服。自分は、まだまだおせんに見合う境地に達していないと頭を下げ、いつかその日が来たら結婚を申し込む!とハッキリ言い一升庵を後にするのだった…。
「千堂保、もう一度、己を磨きなおして参ります。
いつの日か、あなたに相応しい男となれるように!」
普通の女の子としての楽しみをつかの間だったが感じたおせん。元気がなさそうだと心配する一升庵の仲間たちに「わっちは一升庵の女将が一番性に合ってるってお見合いしてよっくわかりましたから」と笑うが、少し寂しそうなおせんに江崎はあることを思いつく。
一升庵初の大プロジェクト!それは、おせんの大好きだというハンバーグをまかないでつくること。ひき肉を買うのではなく、切り落としを買ってきて、おせんにも包丁で叩かせる。たんたんたんたん…肉を叩いて「憂さ晴らしになるでしょう」と笑う江崎に、おせんも元気を取り戻す。
みんなで作ったハンバーグは、和風のソースで新しい一升庵のまかないメニューとなった・・・。
おせん(蒼井優)に連れられて、江崎(内博貴)は今日も大荷物でお買い物。商店街の洋食屋の前で、デート?をしている冬子(工藤里紗)を発見。ハンバーグを食べにきたとごまかす冬子。おせんはデートよりもハンバーグがうらやましいと微笑む。意外にもハンバーグはおせんの好物だという。
そんなある日、おせんにお見合い話が!
相手は、千堂保(小泉孝太郎)という日本美術史が専門の大学准教授。文武両道、家柄も容姿も文句なしの人物だ。
「わっちは一升庵の女将ですから…」と躊躇するおせんにシズ(余貴美子)は「まだ23歳なんですから、普通の女の子らしく楽しめばいいじゃないですか」と背中を押され、結局千堂と会うことに。
会ってみると、千堂は非常にハッキリと物を言う人物。お見合いのために訪れた和食屋では「料理がなっていない!」と店長を叱り付けおせんを連れて出てしまう。帰り道、千堂はおせんに美味しいと評判のパンをプレゼントしてくれた。おせんは、何事もハッキリ物を言い、熱く正直な千堂ともう少し会ってみようと考えるのだった。
お見合いの1日、清二や留吉の心配をよそに「楽しかった!」と帰ってくるおせん。翌日は、千堂にもらったパンをメインに洋食のまかないを作るおせん。
留吉(向井理)は、おせんをそうさせる千堂がどんな人物なのか気になって仕方が無い。悪いヤツであってほしいとさえ願い、江崎を連れ、おせんとのデートを偵察することに。しかし、千堂が思った以上にイイ奴だと気付き複雑な表情を見せる。
そんな中、千堂は、女将姿のおせんを見てみたいと言い出した。
おせんは、一升庵のいつものもてなしとなんら変わることもなく千堂を迎える。
しかし、千堂はそのもてなしと味に感動。さらには、箸まで自分の手の大きさに合わせて手作りされているという心遣いに感服。自分は、まだまだおせんに見合う境地に達していないと頭を下げ、いつかその日が来たら結婚を申し込む!とハッキリ言い一升庵を後にするのだった…。
「千堂保、もう一度、己を磨きなおして参ります。
いつの日か、あなたに相応しい男となれるように!」
普通の女の子としての楽しみをつかの間だったが感じたおせん。元気がなさそうだと心配する一升庵の仲間たちに「わっちは一升庵の女将が一番性に合ってるってお見合いしてよっくわかりましたから」と笑うが、少し寂しそうなおせんに江崎はあることを思いつく。
一升庵初の大プロジェクト!それは、おせんの大好きだというハンバーグをまかないでつくること。ひき肉を買うのではなく、切り落としを買ってきて、おせんにも包丁で叩かせる。たんたんたんたん…肉を叩いて「憂さ晴らしになるでしょう」と笑う江崎に、おせんも元気を取り戻す。
みんなで作ったハンバーグは、和風のソースで新しい一升庵のまかないメニューとなった・・・。
#7 - 2008-9-14 11:21
#07
ある日、江崎(内博貴)味噌蔵でナゾの甕を発見した。それは「塩麹」。江崎はおせん(蒼井優)に、これを使って一升庵の看板料理を開発しましょうと提案。日々、料理人として無邪気に成長するかのように見える江崎に、留吉(向井理)はあせっていた。
留吉は、1人酒を呑みに出かけた店で、一升庵の板前ともてはやされ、仕舞いにはお客に料理をふるってしまう。
この様子をたまたま見ていた珍品堂さん(渡辺いっけい)から話を聞いた清二(杉本哲太)は、留吉を呼び、厳しく自らケジメをつけるよう迫り、さらには板場出入り禁止を言い渡す。おせんは、板場の問題は板長の責任だと言い切る清二のあまりの剣幕に、ただオロオロするばかり。
まもなく、清二の「けじめをつけろ」という言葉を考えた留吉は、おせんに詫びを入れ、店を辞めさせて欲しい、と願い出た。おせんは、留吉に再考を促すと思いきや、あっさりとこの申し出を了解。留吉自身も、止めてももらえなかったと落胆し一升庵を後にする…。
その日から、留吉の代わりに江崎が河岸に連れて行かれ、板場での作業も留吉のやっていた仕事を江崎が担当。人数の減った板場は、毎日が戦場でありパニックである。
一升庵の仲間たちは、冷たくさえみえるおせんに驚き留吉の行く末を案じるが、おせんは塩麹の新しい料理に夢中になっている。留吉が心配でたまらない江崎だったが、シズ(余貴美子)に「あんたに女将の決定に逆らう器量があるのか」と、まずは自分の腕を磨くことを諭される。
江崎は、何かをふっきったように仕事に没頭し始め、一升庵のメンバーもおせんの塩麹漬けの新しい料理開発に尽力する日々を送るが、なかなか新しい看板料理候補は生まれない…。
一升庵を辞めた留吉は、チェーンの居酒屋で働き始めていた。ある日、そこにおせんが現れ「相談に乗って欲しい」という。新しい塩麹を使った料理が思いつかないというのだ。留吉は、一升庵のメンバーのことを思い始める。健太(奥村知史)は貝柱が好きだった…。シズさんは豚肉が好きだった…。「豚肉を漬けてみたらどうでしょう?」留吉がおせんに提案すると、おせんはいいですねと笑顔を見せ「では、今度の日曜日に、留さんの豚の麹漬け、みんなに作って食べさせてあげてください」と塩麹の甕を渡し、店を後にする。
その、日曜日。留吉がその塩麹の甕を持って板場に現れた。
驚く江崎に「おれはただ、おせんさんに言われたことをやるだけだ。精魂込めてみんなにうまいもの食わせてやるよ」そう言って、料理の準備をはじめる留吉の顔は清々しい…。
店は休みだが、新しいメニューを食べにきてくれと呼び出されていた清二は、豚肉の塩麹漬け焼きをおせんに食べさせられ目を見張る。
留吉が「誰かにおいしいものを食べさせたい」という気持ちいっぱいで作った豚の麹漬けの網焼き…。丁寧に丁寧に、油を落としながら焼いた、豚肉料理…。その料理は清二の心を動かした。
「旨いですよ。次の献立に是非加えましょう」という清二におせんは「それにはひとつ、了解して貰わなければならないことがある」と告げる。この料理を作ったのは留吉だと、清二の前に留吉を出す。確かに他の店で料理をふるった留吉の行為は、食べる人の気持ちを考えずに見栄やいいカッコしたいという気持ちで料理を作ってしまい、一升庵の看板に泥をぬることだった。でも、今の留吉はまっすぐな気持ちをちゃんと持っている。だから、留吉をもう一度一升庵の板場で働かせて欲しい…、と。
おせんの言葉を聞き、清二の前で思わず涙する留吉。清二は無言で立ち上がり、静かに言った。
「トメ、明日は河岸だ。遅れるな」
喜んで、留吉を迎える一升庵のメンバーたち。再び、うるさいほどの笑い声が一升庵の中に響きわたる…。
ある日、江崎(内博貴)味噌蔵でナゾの甕を発見した。それは「塩麹」。江崎はおせん(蒼井優)に、これを使って一升庵の看板料理を開発しましょうと提案。日々、料理人として無邪気に成長するかのように見える江崎に、留吉(向井理)はあせっていた。
留吉は、1人酒を呑みに出かけた店で、一升庵の板前ともてはやされ、仕舞いにはお客に料理をふるってしまう。
この様子をたまたま見ていた珍品堂さん(渡辺いっけい)から話を聞いた清二(杉本哲太)は、留吉を呼び、厳しく自らケジメをつけるよう迫り、さらには板場出入り禁止を言い渡す。おせんは、板場の問題は板長の責任だと言い切る清二のあまりの剣幕に、ただオロオロするばかり。
まもなく、清二の「けじめをつけろ」という言葉を考えた留吉は、おせんに詫びを入れ、店を辞めさせて欲しい、と願い出た。おせんは、留吉に再考を促すと思いきや、あっさりとこの申し出を了解。留吉自身も、止めてももらえなかったと落胆し一升庵を後にする…。
その日から、留吉の代わりに江崎が河岸に連れて行かれ、板場での作業も留吉のやっていた仕事を江崎が担当。人数の減った板場は、毎日が戦場でありパニックである。
一升庵の仲間たちは、冷たくさえみえるおせんに驚き留吉の行く末を案じるが、おせんは塩麹の新しい料理に夢中になっている。留吉が心配でたまらない江崎だったが、シズ(余貴美子)に「あんたに女将の決定に逆らう器量があるのか」と、まずは自分の腕を磨くことを諭される。
江崎は、何かをふっきったように仕事に没頭し始め、一升庵のメンバーもおせんの塩麹漬けの新しい料理開発に尽力する日々を送るが、なかなか新しい看板料理候補は生まれない…。
一升庵を辞めた留吉は、チェーンの居酒屋で働き始めていた。ある日、そこにおせんが現れ「相談に乗って欲しい」という。新しい塩麹を使った料理が思いつかないというのだ。留吉は、一升庵のメンバーのことを思い始める。健太(奥村知史)は貝柱が好きだった…。シズさんは豚肉が好きだった…。「豚肉を漬けてみたらどうでしょう?」留吉がおせんに提案すると、おせんはいいですねと笑顔を見せ「では、今度の日曜日に、留さんの豚の麹漬け、みんなに作って食べさせてあげてください」と塩麹の甕を渡し、店を後にする。
その、日曜日。留吉がその塩麹の甕を持って板場に現れた。
驚く江崎に「おれはただ、おせんさんに言われたことをやるだけだ。精魂込めてみんなにうまいもの食わせてやるよ」そう言って、料理の準備をはじめる留吉の顔は清々しい…。
店は休みだが、新しいメニューを食べにきてくれと呼び出されていた清二は、豚肉の塩麹漬け焼きをおせんに食べさせられ目を見張る。
留吉が「誰かにおいしいものを食べさせたい」という気持ちいっぱいで作った豚の麹漬けの網焼き…。丁寧に丁寧に、油を落としながら焼いた、豚肉料理…。その料理は清二の心を動かした。
「旨いですよ。次の献立に是非加えましょう」という清二におせんは「それにはひとつ、了解して貰わなければならないことがある」と告げる。この料理を作ったのは留吉だと、清二の前に留吉を出す。確かに他の店で料理をふるった留吉の行為は、食べる人の気持ちを考えずに見栄やいいカッコしたいという気持ちで料理を作ってしまい、一升庵の看板に泥をぬることだった。でも、今の留吉はまっすぐな気持ちをちゃんと持っている。だから、留吉をもう一度一升庵の板場で働かせて欲しい…、と。
おせんの言葉を聞き、清二の前で思わず涙する留吉。清二は無言で立ち上がり、静かに言った。
「トメ、明日は河岸だ。遅れるな」
喜んで、留吉を迎える一升庵のメンバーたち。再び、うるさいほどの笑い声が一升庵の中に響きわたる…。
#8 - 2008-9-14 11:24
#08
毎年恒例の祭りの時期がやってきた。お神輿の担ぎ手や近所の人たち200人分の仕出し料理をふるまうことが一升庵の一大イベント。そのメイン料理はテル子(鈴木蘭々)がワラで炊くお米で握った「お結び」。
町内会は、祭りを盛り上げるために「喧嘩神輿」と言われる威勢のいい男衆を、神輿の担ぎ手として招待していた。西田(やべ きょうすけ)を中心としたその男たちは、おせん(蒼井優)に対し「自分たちの担ぐ神輿に乗れ」と強要する。おせんは「神様の乗り物に乗るなんて滅相もない」と断りをいれるが、男たちは聞き入れない。
そんなある日、テル子が同窓会で再会した藤木(六角精児)という男が一升庵を訪れる。藤木はグルメ雑誌の編集者。テル子の話すワラ炊きご飯を食べてみたいとやってきたのだ。
実は同窓会でテル子は、一升庵に勤め、ワラでごはんを炊く話をみんなにしたところ「飯炊き女?時代劇みたい」と笑われたと言うのだ。同級生は東京に来てみんな変わってしまった、自分は取り残されていると感じるテル子だったが、その時、藤木だけは笑わなかったとおせんに話す。
テル子のワラ炊きご飯に満足して帰った藤木は、雑誌には載せないと約束したのだが、その日以来ごはんだけを求める客が殺到。実はブログで、一升庵の「ワラ炊きごはん」のことを書いていたことがわかる。それを見て、ごはんを頼む客が異常に増えていたのだ。
さらに、おせんに神輿に乗れという喧嘩神輿の男衆が一升庵を訪れ、ごはんを食べる食べる・・・。ついに備蓄していたワラはなくなり、一升庵は営業できなくなるばかりかお祭りの仕出しも難しくなった・・・。
おせんはお米を仕入れている米屋にワラの追加を頼みに行くが、店主の息子(平野靖幸)に断られてしまう。一升庵のみんなが困っているところに現れた珍品堂さん(渡辺いっけい)がトラックで健太(奥村知史)と新潟にあるテル子の実家まで、ワラを取りに行ってくれる事になったが、途中で車が故障し戻って来られない・・・。テル子は藤木にも、車を出してくれと頼むが「明日が締切で忙しい」と取り合ってくれない。
そんな状況に、今回だけは薪で炊いたらどうだという皆の声を頑固にきかないおせんは、テル子にまで「時代遅れ」だと言われ、姿を消してしまう・・・。
一晩中探してもみつからないおせん。翌朝、再び探しに行こうとしたところに、おせんが戻ってきた。珍品堂さんと健太を迎えに行っていたという。喧嘩神輿の西田たちがトラックの運転手であることを思い出し、頼みこんで、大型トラックを出してもらったのだ。さらに、藤木も仕事の後ワラを探してくれており、テル子のもとに届けに来る。
「ワラがないと、鈴木はあの旨いご飯が炊けないんだろ?」と・・・。
「時代遅れなんて言ってしまって・・・」と謝るテル子におせんは「テルさんは、取り残されたんじゃなくて、変らないだけですよ。変わらないテル子さんはとても素敵です」と微笑む。
いざ、祭りの仕出し用にテル子がワラで炊いた米で、おせんを中心に皆でお結びを握る。おせんは「おむすびは神結びと言われて、お米の神様に感謝して、食べる人が喜んで下さるように、両手にいっぱい気持ちを込めてぎゅっと結ぶんです」とお結びを握りながら微笑む。お結び1個1個に「おいしくなあれ、おいしくなあれ」とおまじないをかけながら。
神輿がやってきた。西田たちは、おせんに神輿に乗ることを条件にワラを運ぶトラックを動かしてくれていたことを江崎(内博貴)たちは知る。
いよいよ神輿に乗れと迫る西田だったが、「まあその前に一杯飲もうか」とおせんを誘う。しかし、流れから飲み比べのようになっていく・・・。おせんの余りにもの飲みっぷりに、西田は負けてしまい、酒でフラフラに・・・。神輿を担ぐ気力もなくなってしまった西田は「参りました・・・」と一升庵を後にする。
無事に祭りも終わり、おせんはテル子にお使いを頼む。米店の店主(高木ブー)にお結びを届けてもらったのだ。身体を悪くして、祭りには出られなかった店主は、美味しいと喜んでくれる。来年もずっとこのお結びが食べたいな・・・という店主に、テル子は微笑み、このワラで炊くご飯で、毎年お結びを作り続けると約束するのだった。
その夜、おせんは鰹節と山葵のお茶漬けを作っていた。テル子の炊いたご飯で。おせんはテル子に「これからも、ずっとおいしいご飯を炊いてくださいね」と笑顔でニッコリ微笑むのだった・・・。
毎年恒例の祭りの時期がやってきた。お神輿の担ぎ手や近所の人たち200人分の仕出し料理をふるまうことが一升庵の一大イベント。そのメイン料理はテル子(鈴木蘭々)がワラで炊くお米で握った「お結び」。
町内会は、祭りを盛り上げるために「喧嘩神輿」と言われる威勢のいい男衆を、神輿の担ぎ手として招待していた。西田(やべ きょうすけ)を中心としたその男たちは、おせん(蒼井優)に対し「自分たちの担ぐ神輿に乗れ」と強要する。おせんは「神様の乗り物に乗るなんて滅相もない」と断りをいれるが、男たちは聞き入れない。
そんなある日、テル子が同窓会で再会した藤木(六角精児)という男が一升庵を訪れる。藤木はグルメ雑誌の編集者。テル子の話すワラ炊きご飯を食べてみたいとやってきたのだ。
実は同窓会でテル子は、一升庵に勤め、ワラでごはんを炊く話をみんなにしたところ「飯炊き女?時代劇みたい」と笑われたと言うのだ。同級生は東京に来てみんな変わってしまった、自分は取り残されていると感じるテル子だったが、その時、藤木だけは笑わなかったとおせんに話す。
テル子のワラ炊きご飯に満足して帰った藤木は、雑誌には載せないと約束したのだが、その日以来ごはんだけを求める客が殺到。実はブログで、一升庵の「ワラ炊きごはん」のことを書いていたことがわかる。それを見て、ごはんを頼む客が異常に増えていたのだ。
さらに、おせんに神輿に乗れという喧嘩神輿の男衆が一升庵を訪れ、ごはんを食べる食べる・・・。ついに備蓄していたワラはなくなり、一升庵は営業できなくなるばかりかお祭りの仕出しも難しくなった・・・。
おせんはお米を仕入れている米屋にワラの追加を頼みに行くが、店主の息子(平野靖幸)に断られてしまう。一升庵のみんなが困っているところに現れた珍品堂さん(渡辺いっけい)がトラックで健太(奥村知史)と新潟にあるテル子の実家まで、ワラを取りに行ってくれる事になったが、途中で車が故障し戻って来られない・・・。テル子は藤木にも、車を出してくれと頼むが「明日が締切で忙しい」と取り合ってくれない。
そんな状況に、今回だけは薪で炊いたらどうだという皆の声を頑固にきかないおせんは、テル子にまで「時代遅れ」だと言われ、姿を消してしまう・・・。
一晩中探してもみつからないおせん。翌朝、再び探しに行こうとしたところに、おせんが戻ってきた。珍品堂さんと健太を迎えに行っていたという。喧嘩神輿の西田たちがトラックの運転手であることを思い出し、頼みこんで、大型トラックを出してもらったのだ。さらに、藤木も仕事の後ワラを探してくれており、テル子のもとに届けに来る。
「ワラがないと、鈴木はあの旨いご飯が炊けないんだろ?」と・・・。
「時代遅れなんて言ってしまって・・・」と謝るテル子におせんは「テルさんは、取り残されたんじゃなくて、変らないだけですよ。変わらないテル子さんはとても素敵です」と微笑む。
いざ、祭りの仕出し用にテル子がワラで炊いた米で、おせんを中心に皆でお結びを握る。おせんは「おむすびは神結びと言われて、お米の神様に感謝して、食べる人が喜んで下さるように、両手にいっぱい気持ちを込めてぎゅっと結ぶんです」とお結びを握りながら微笑む。お結び1個1個に「おいしくなあれ、おいしくなあれ」とおまじないをかけながら。
神輿がやってきた。西田たちは、おせんに神輿に乗ることを条件にワラを運ぶトラックを動かしてくれていたことを江崎(内博貴)たちは知る。
いよいよ神輿に乗れと迫る西田だったが、「まあその前に一杯飲もうか」とおせんを誘う。しかし、流れから飲み比べのようになっていく・・・。おせんの余りにもの飲みっぷりに、西田は負けてしまい、酒でフラフラに・・・。神輿を担ぐ気力もなくなってしまった西田は「参りました・・・」と一升庵を後にする。
無事に祭りも終わり、おせんはテル子にお使いを頼む。米店の店主(高木ブー)にお結びを届けてもらったのだ。身体を悪くして、祭りには出られなかった店主は、美味しいと喜んでくれる。来年もずっとこのお結びが食べたいな・・・という店主に、テル子は微笑み、このワラで炊くご飯で、毎年お結びを作り続けると約束するのだった。
その夜、おせんは鰹節と山葵のお茶漬けを作っていた。テル子の炊いたご飯で。おせんはテル子に「これからも、ずっとおいしいご飯を炊いてくださいね」と笑顔でニッコリ微笑むのだった・・・。
#9 - 2008-9-14 11:25
#09
一升庵の門前に停まっているパトカー。なんと、おせん(蒼井優)が、殴打事件を起こしたという。馴染みの乾物屋で、入院した店の大将(久保酎吉)の代わりに店を切り盛りする息子(山中聡)が、作る手間が全く違う「本枯節」と「荒節」の区別は客にはわからないと言い切り、適当な商売をするその姿勢に思わず手が出てしまったのだ!
その店の鰹節の仕入先で、静岡の焼津にある「ヤマジョウ」が本枯節の製造中止を決めた。おせんは生まれたときから「ヤマジョウの本枯節」で育ってきたのだ。その味が消える・・・。いてもたってもいられなくなったおせんは江崎(内博貴)と共に焼津に向かうことに。
「ヤマジョウ」の社長(夏八木勲)は、鰹節の天才職人と言われた「藤坂二郎」の背中を追って本枯節作りに打ち込んでいたという思いをおせんに打ち明けながらも、もう妻と工員に無理はさせられないと告げる。
矢田(加藤雅也)という男の会社・エンプールが鰹節パックの大工場を作るので、その下請けを、と勧められているようだ。「ヤマジョウ」は借金に苦しみ、従業員たちの生活を守るためにもそれ以外、他に選択肢がないというのだ。
時代の波に消えゆく運命のようにもみえる「本枯節」。
どうしていいかわからないおせんの側で、留吉(向井理)も鰹節に対しては大きなわだかまりがあるようにみえる。実は、留吉の実家は鹿児島・山川の鰹節工場だという・・・。
そんなある夜、おせんは常連客から矢田が「カツブシ王子」と呼ばれ、彼の父が有名な「鰹節職人」藤坂二郎だったことを知る。
自分には何も出来ないと悩んでいるおせんに、江崎は「一升庵を守るためなら何でもするのがおせんさんの仕事。必死で一升庵を守ろうとしているとは思えない」と言ってしまう。
翌朝おせんは、矢田にヤマジョウの件を考え直して欲しいと告げに行く。「あなたのお母さんが誇りだと言った、その本枯節がこの世からなくなってしまっていいんですか」と。矢田は静かに怒りを見せながら「それは私のせいではない。時代の趨勢。大衆の嗜好。日本という国がおのずからそれを求めたのだ」「私の中で、本枯節は藤坂二郎で終わったのだ」と言い放つのだった。
一升庵ではヤマジョウの社長夫婦から、最後に自分たちが作ってきた本枯節で作った料理を味わいたいと予約が入った。2人を迎えたおせんは矢田が藤坂二郎の息子であった事を告げ、矢田に余計なことをしてしまった、契約に悪い影響があったら申し訳ない、と詫びる。自分もきっと同じ事をしたからと、ヤマジョウの社長は微笑むのだった。
そして、鹿児島で有名な鰹節そのままの味を味わえる「茶節」を出すため、留吉が給仕を申し出ていた。
「鰹節はかきたてをとっとと喰うのがいちばん美味いですから」
おせんは、丁寧に丁寧に本枯節を鰹箱でかく。大女将(由紀さおり)に5歳の時から教えられたように・・・。
おせんにかきたての鰹節を出された社長は、涙ながらになんでこんなにうまいものを皆が食ってくれねぇのか・・・とつぶやく。
給仕を手伝っていた留吉が、自分の父は本枯節を作っていたが、借金が膨らんで削りパック工場に転換したと話し始める。生活は驚くほど楽になって家族を守るために本枯節を捨てる決断をした父を恨んではいない、しかし父親の自慢だった本枯節を作らせてあげられないことが寂しい、二度と「うちの父ちゃんは日本一の鰹節作ってるんだ」と言えないのが悔しいと・・・。その話を聞きヤマジョウの女将(李麗仙)はもう一度なんとかならないかと言葉を詰まらせる。うちの鰹節は、私と、工場のみんなの誇りなのだと・・・。
おせんは意を決し「この味を舌に刻み、受け継ぎ、繋ぐ―、それが女将の仕事だと先代より教えられました。それこそが私の生きる意味だと友に教えられました。そしてそれは一升庵を繋ぐ事。これだけの香り・味・仕事・心意気、一升庵 200年の暖簾に誓い、わっちが継がせていただきます!」と言い切る。
おせんは契約の際、矢田守を一升庵に招き、矢田の舌の記憶に訴えてみるというのだが・・・。
一升庵の門前に停まっているパトカー。なんと、おせん(蒼井優)が、殴打事件を起こしたという。馴染みの乾物屋で、入院した店の大将(久保酎吉)の代わりに店を切り盛りする息子(山中聡)が、作る手間が全く違う「本枯節」と「荒節」の区別は客にはわからないと言い切り、適当な商売をするその姿勢に思わず手が出てしまったのだ!
その店の鰹節の仕入先で、静岡の焼津にある「ヤマジョウ」が本枯節の製造中止を決めた。おせんは生まれたときから「ヤマジョウの本枯節」で育ってきたのだ。その味が消える・・・。いてもたってもいられなくなったおせんは江崎(内博貴)と共に焼津に向かうことに。
「ヤマジョウ」の社長(夏八木勲)は、鰹節の天才職人と言われた「藤坂二郎」の背中を追って本枯節作りに打ち込んでいたという思いをおせんに打ち明けながらも、もう妻と工員に無理はさせられないと告げる。
矢田(加藤雅也)という男の会社・エンプールが鰹節パックの大工場を作るので、その下請けを、と勧められているようだ。「ヤマジョウ」は借金に苦しみ、従業員たちの生活を守るためにもそれ以外、他に選択肢がないというのだ。
時代の波に消えゆく運命のようにもみえる「本枯節」。
どうしていいかわからないおせんの側で、留吉(向井理)も鰹節に対しては大きなわだかまりがあるようにみえる。実は、留吉の実家は鹿児島・山川の鰹節工場だという・・・。
そんなある夜、おせんは常連客から矢田が「カツブシ王子」と呼ばれ、彼の父が有名な「鰹節職人」藤坂二郎だったことを知る。
自分には何も出来ないと悩んでいるおせんに、江崎は「一升庵を守るためなら何でもするのがおせんさんの仕事。必死で一升庵を守ろうとしているとは思えない」と言ってしまう。
翌朝おせんは、矢田にヤマジョウの件を考え直して欲しいと告げに行く。「あなたのお母さんが誇りだと言った、その本枯節がこの世からなくなってしまっていいんですか」と。矢田は静かに怒りを見せながら「それは私のせいではない。時代の趨勢。大衆の嗜好。日本という国がおのずからそれを求めたのだ」「私の中で、本枯節は藤坂二郎で終わったのだ」と言い放つのだった。
一升庵ではヤマジョウの社長夫婦から、最後に自分たちが作ってきた本枯節で作った料理を味わいたいと予約が入った。2人を迎えたおせんは矢田が藤坂二郎の息子であった事を告げ、矢田に余計なことをしてしまった、契約に悪い影響があったら申し訳ない、と詫びる。自分もきっと同じ事をしたからと、ヤマジョウの社長は微笑むのだった。
そして、鹿児島で有名な鰹節そのままの味を味わえる「茶節」を出すため、留吉が給仕を申し出ていた。
「鰹節はかきたてをとっとと喰うのがいちばん美味いですから」
おせんは、丁寧に丁寧に本枯節を鰹箱でかく。大女将(由紀さおり)に5歳の時から教えられたように・・・。
おせんにかきたての鰹節を出された社長は、涙ながらになんでこんなにうまいものを皆が食ってくれねぇのか・・・とつぶやく。
給仕を手伝っていた留吉が、自分の父は本枯節を作っていたが、借金が膨らんで削りパック工場に転換したと話し始める。生活は驚くほど楽になって家族を守るために本枯節を捨てる決断をした父を恨んではいない、しかし父親の自慢だった本枯節を作らせてあげられないことが寂しい、二度と「うちの父ちゃんは日本一の鰹節作ってるんだ」と言えないのが悔しいと・・・。その話を聞きヤマジョウの女将(李麗仙)はもう一度なんとかならないかと言葉を詰まらせる。うちの鰹節は、私と、工場のみんなの誇りなのだと・・・。
おせんは意を決し「この味を舌に刻み、受け継ぎ、繋ぐ―、それが女将の仕事だと先代より教えられました。それこそが私の生きる意味だと友に教えられました。そしてそれは一升庵を繋ぐ事。これだけの香り・味・仕事・心意気、一升庵 200年の暖簾に誓い、わっちが継がせていただきます!」と言い切る。
おせんは契約の際、矢田守を一升庵に招き、矢田の舌の記憶に訴えてみるというのだが・・・。
#10 - 2008-9-14 11:26
#10
完成までに半年はゆうにかかる最高級の鰹節「本枯節」。それを昔ながらのやり方で、手作りで作り続ける鰹節工場「ヤマジョウ」を買収し、本枯節の製造中止を画策する商事会社「エンプール」の矢田守(加藤雅也)。ヤマジョウの「作り続けたい」という思いを背負い、おせん(蒼井優)はヤマジョウの社長夫婦(夏八木勲・李麗仙)と矢田を「一升庵」で引き合わせることに。矢田の「舌の記憶」に訴えたいという。
矢田の父は、伝説の天才鰹節職人・藤坂二郎。矢田もおせんと同様、最高の「本枯節」の味で育ってきたのだ。その彼が本当に「本枯節」を失くしたいとは思えない・・・。
「エンプール」社長の金池(内藤剛志)とともに一升庵にやって来た矢田にふるまわれた料理は、鰹のたたきをのせた鰹丼。江崎(内博貴)と留吉(向井理)は土佐づくりの鰹のたたきを汗だくで焼きあげる・・・。
矢田の祖父は土佐の漁師。母親が作ってくれていた土佐醤油の味、父の本枯節の味のする出汁に驚く矢田。ヤマジョウの社長はずっと守の父である天才鰹節職人・藤坂二郎の味を目指して本枯節に心血注いでやってきた。
「二郎の本枯の味をはっきり覚えてる奴なんていないからこそ、お前に食って欲しかった」と守に語る。そして、買収されても、本枯節を少しでいいから作らせて欲しいと頼むのだった。
頑なに「無理だ」と言い張る矢田に、おせんは「味というのは、舌から舌に語り継いでいくしかできない頼りない存在」
だからこそ両親の誇りである本枯節を守ることができるのは藤坂守しかいないと訴える。
矢田は幼い頃、父親の鰹節を自慢に思っていたことを思い出す。小さくなった父の本枯節のカケラのペンダント。母に「お父ちゃんがカツブシ作れなくなったら、俺がかわりに作る。お父ちゃんの味は俺が一番よく知ってるから」と笑っていた子供時代を・・・。
矢田は金池に、必ず採算の取れる流通を考えるので本枯節の生産ラインを残して欲しいと願い出るのだった。
金池は冷たく言い放つ。「そういうことなら契約は白紙に戻します」
矢田からも、この件からも手を引くから、勝手に滅びろと・・・。
矢田はエンプールを辞め、ヤマジョウの再建に奔走しているという。一件落着したかのように思えたが、今度はおせんのもとに銀行の担当者が、一升庵への融資の引き上げと借金8000万の一括返済を求めてきた。さらに金池が『千成地区・再開発計画』の資料を手に訪れ、一升庵の買収話を持ちかける。この辺一帯にビルを建て、複合商業施設にするプランだと言う。借金を返すためにも丁度いいでしょうと笑う金池。金池が一升庵を潰すため、銀行にも手を回していたのだ。そのことを知った一升庵の面々も金池にくってかかる。
そこへ金池の秘書がやってきて、車で待っているはずの金池の息子・亮(小林廉)がいなくなったと言う。皆で一升庵の中を探し回ると、江崎が畑で大根を不思議そうに見ている亮を見つける。亮は大根が畑で育つ事や美味しさを知らないというのだ。
借金の問題、買収話・・・一升庵存続の危機の中、江崎は、「俺は船が沈むのを待つだけなんてイヤだ!」と突然店を辞め出て行ってしまう。
ぼんやりと落ち込んでいるおせんの元へ千代(由紀さおり)が現れた。「このままだと一升庵がなくなってしまう」と話すおせんを見て、千代は突然新聞紙に火をつけ「一升庵を燃やす」という。慌てて止めるおせんに千代は「こんなもんは燃えたらなくなっちまうんだよ。そりゃ、守らなきゃいけない、繋(つな)がなきゃいけない、あんたは女将だからね。でも、一升庵のもてなしも、美しさもここが燃えたらなくなるのかい?」と微笑む。
一升庵はおせんの心の中にある・・・「あんたが一升庵だ」と・・・。
おせんは「今の言葉きっちり、繋(つな)がせてもらいますから」と新たな決意を胸に抱く。
おせんは皆を集め自分の気持ちを伝える。
一升庵が無くなってしまっても、一升庵はみんなの仕事の中に、舌に生きている、と。だから今度は金池と亮を一升庵に招いて、一升庵の味をいつか思い出してもらえるようにしたいと告げる。
金池親子を招待したその日、江崎が戻ってきた。エンプール系列レストランで料理の使いまわしをしている不正の証拠をもってきたのだ。一升庵を辞めたのは潜入捜査だったという江崎は、この証拠を金池に突きつけて、一升庵の買収をあきらめさせようと提案する。しかし、不正は悪いことだがそれは出来ないというおせん。一升庵は最後まで一升庵らしくありたいと。
金池親子がやってくると、おせんは楽しく食事をしてくださいと微笑む。料理の中には亮が畑で見た大根で作ったふろふき大根も。おせんがつきっきりで煮たその大根を一口食べた亮は「味がしない」とかばんからケチャップを取り出し大根にかけてしまう。そして刺身や肉にも次々とかけていくのだった。金池は「申し訳ないが、イマドキの子なんだ。これもご時世だ」とおせんに言う。
「確かに一升庵は滅び行くものなのかもしれません」そう語りだすおせん。
でもお願いだから亮に大根の味を教えてあげて欲しい、そうしなければ一生その味を知らず過ごすことになる、そしてもちろん亮の次の世代の子供たちも・・・。
「繋(つな)ぐ・・・わっちにとってそれは次の人たちに何かを残すことです。ヤマジョウさんの本枯や、一升庵の味、職人さんの技や思い」
「金池さんが教わってきたことをどうか亮くんにも教えてあげてください。繋(つな)いであげてください」
「ケチャップがおいしかった」と笑う亮を見つめながら、金池は一升庵をあとにする。
江崎が一升庵に戻るというと、おせんは首を横にふり今の店で頑張って欲しいと告げる。一升庵で得た味や真心や知恵をその店に伝えて、不正を正してきて欲しいと。
江崎は「そういう繋(つな)ぎ方もあるんですね」と・・・。
***********
季節がかわり、一升庵の板場では皆が集まり、おせんを中心に談笑している。そこには江崎の姿も。珍品堂さん(渡辺いっけい)の姿もある。
みんな笑顔で、にぎやかな・・・いつもと変わらない一升庵がそこには、今は、まだ、ある・・・。
完成までに半年はゆうにかかる最高級の鰹節「本枯節」。それを昔ながらのやり方で、手作りで作り続ける鰹節工場「ヤマジョウ」を買収し、本枯節の製造中止を画策する商事会社「エンプール」の矢田守(加藤雅也)。ヤマジョウの「作り続けたい」という思いを背負い、おせん(蒼井優)はヤマジョウの社長夫婦(夏八木勲・李麗仙)と矢田を「一升庵」で引き合わせることに。矢田の「舌の記憶」に訴えたいという。
矢田の父は、伝説の天才鰹節職人・藤坂二郎。矢田もおせんと同様、最高の「本枯節」の味で育ってきたのだ。その彼が本当に「本枯節」を失くしたいとは思えない・・・。
「エンプール」社長の金池(内藤剛志)とともに一升庵にやって来た矢田にふるまわれた料理は、鰹のたたきをのせた鰹丼。江崎(内博貴)と留吉(向井理)は土佐づくりの鰹のたたきを汗だくで焼きあげる・・・。
矢田の祖父は土佐の漁師。母親が作ってくれていた土佐醤油の味、父の本枯節の味のする出汁に驚く矢田。ヤマジョウの社長はずっと守の父である天才鰹節職人・藤坂二郎の味を目指して本枯節に心血注いでやってきた。
「二郎の本枯の味をはっきり覚えてる奴なんていないからこそ、お前に食って欲しかった」と守に語る。そして、買収されても、本枯節を少しでいいから作らせて欲しいと頼むのだった。
頑なに「無理だ」と言い張る矢田に、おせんは「味というのは、舌から舌に語り継いでいくしかできない頼りない存在」
だからこそ両親の誇りである本枯節を守ることができるのは藤坂守しかいないと訴える。
矢田は幼い頃、父親の鰹節を自慢に思っていたことを思い出す。小さくなった父の本枯節のカケラのペンダント。母に「お父ちゃんがカツブシ作れなくなったら、俺がかわりに作る。お父ちゃんの味は俺が一番よく知ってるから」と笑っていた子供時代を・・・。
矢田は金池に、必ず採算の取れる流通を考えるので本枯節の生産ラインを残して欲しいと願い出るのだった。
金池は冷たく言い放つ。「そういうことなら契約は白紙に戻します」
矢田からも、この件からも手を引くから、勝手に滅びろと・・・。
矢田はエンプールを辞め、ヤマジョウの再建に奔走しているという。一件落着したかのように思えたが、今度はおせんのもとに銀行の担当者が、一升庵への融資の引き上げと借金8000万の一括返済を求めてきた。さらに金池が『千成地区・再開発計画』の資料を手に訪れ、一升庵の買収話を持ちかける。この辺一帯にビルを建て、複合商業施設にするプランだと言う。借金を返すためにも丁度いいでしょうと笑う金池。金池が一升庵を潰すため、銀行にも手を回していたのだ。そのことを知った一升庵の面々も金池にくってかかる。
そこへ金池の秘書がやってきて、車で待っているはずの金池の息子・亮(小林廉)がいなくなったと言う。皆で一升庵の中を探し回ると、江崎が畑で大根を不思議そうに見ている亮を見つける。亮は大根が畑で育つ事や美味しさを知らないというのだ。
借金の問題、買収話・・・一升庵存続の危機の中、江崎は、「俺は船が沈むのを待つだけなんてイヤだ!」と突然店を辞め出て行ってしまう。
ぼんやりと落ち込んでいるおせんの元へ千代(由紀さおり)が現れた。「このままだと一升庵がなくなってしまう」と話すおせんを見て、千代は突然新聞紙に火をつけ「一升庵を燃やす」という。慌てて止めるおせんに千代は「こんなもんは燃えたらなくなっちまうんだよ。そりゃ、守らなきゃいけない、繋(つな)がなきゃいけない、あんたは女将だからね。でも、一升庵のもてなしも、美しさもここが燃えたらなくなるのかい?」と微笑む。
一升庵はおせんの心の中にある・・・「あんたが一升庵だ」と・・・。
おせんは「今の言葉きっちり、繋(つな)がせてもらいますから」と新たな決意を胸に抱く。
おせんは皆を集め自分の気持ちを伝える。
一升庵が無くなってしまっても、一升庵はみんなの仕事の中に、舌に生きている、と。だから今度は金池と亮を一升庵に招いて、一升庵の味をいつか思い出してもらえるようにしたいと告げる。
金池親子を招待したその日、江崎が戻ってきた。エンプール系列レストランで料理の使いまわしをしている不正の証拠をもってきたのだ。一升庵を辞めたのは潜入捜査だったという江崎は、この証拠を金池に突きつけて、一升庵の買収をあきらめさせようと提案する。しかし、不正は悪いことだがそれは出来ないというおせん。一升庵は最後まで一升庵らしくありたいと。
金池親子がやってくると、おせんは楽しく食事をしてくださいと微笑む。料理の中には亮が畑で見た大根で作ったふろふき大根も。おせんがつきっきりで煮たその大根を一口食べた亮は「味がしない」とかばんからケチャップを取り出し大根にかけてしまう。そして刺身や肉にも次々とかけていくのだった。金池は「申し訳ないが、イマドキの子なんだ。これもご時世だ」とおせんに言う。
「確かに一升庵は滅び行くものなのかもしれません」そう語りだすおせん。
でもお願いだから亮に大根の味を教えてあげて欲しい、そうしなければ一生その味を知らず過ごすことになる、そしてもちろん亮の次の世代の子供たちも・・・。
「繋(つな)ぐ・・・わっちにとってそれは次の人たちに何かを残すことです。ヤマジョウさんの本枯や、一升庵の味、職人さんの技や思い」
「金池さんが教わってきたことをどうか亮くんにも教えてあげてください。繋(つな)いであげてください」
「ケチャップがおいしかった」と笑う亮を見つめながら、金池は一升庵をあとにする。
江崎が一升庵に戻るというと、おせんは首を横にふり今の店で頑張って欲しいと告げる。一升庵で得た味や真心や知恵をその店に伝えて、不正を正してきて欲しいと。
江崎は「そういう繋(つな)ぎ方もあるんですね」と・・・。
***********
季節がかわり、一升庵の板場では皆が集まり、おせんを中心に談笑している。そこには江崎の姿も。珍品堂さん(渡辺いっけい)の姿もある。
みんな笑顔で、にぎやかな・・・いつもと変わらない一升庵がそこには、今は、まだ、ある・・・。
看完之后有话想说?那就帮楼主加盖一层吧!
在回复之前你需要先进行登录
